修行時代のブッダは禅定の達人に「無想定」を習いますが、当時の最高レベルの禅定をマスターしても、まだ満足されなかった。 ただ独りさらに一段と激しい修行をされ遂に御年三五才の時に、涅槃の実相を徹底大悟された。
ブッダは大悟された時に思わず 「奇なるかな! 誰もが涅槃妙心を具えているとは何と不可思議なことか!」と感嘆された。
正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)
涅槃妙心‥‥仏性のこと。 正法眼。 不死の法門。 金剛心。
ブッダ
「不死が得られた。 私はこの法を説く。 私の教えを忠実に学び実行するものは、私と同じく不死の境地に至るであろう」。
「修行者よ、誰もが最初から最高の智慧が得られるわけではない。 知るべきことを知り、行うべきことを行えば、この智慧を得る時節が必ず来るであろう」。
「不死の法門を知らずに百年生きるより、不死の法を知って一日生きる方がよい。」
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- 涅槃妙心
- 煩悩や執着を離れた、静寂で明るい悟りの心。涅槃に至った者が持つ、分別を超えた深い境地。
- 仏性
- すべての衆生に本来備わっている仏としての本質。修行によって新たに得るものではなく、目覚めることで現れるもの。
- 正法眼
- 仏法を見抜く眼。悟りの本質を正しく見つめる力であり、釈尊から代々伝えられた禅の法脈の象徴。
- 不死の法門
- 生死の束縛を超えた教えに入る入口。肉体的な不死ではなく、無常や自己への錯覚を超えた境地を指す。
- 金剛心
- 金剛石(ヴァジュラ)のように壊れず、光り輝く心。迷いを断ち切る鋭さと、揺るがぬ信念を持つ修行者の精神。
―― これは信じる教義ではなく、生きて実感すべき真理である。
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