By Mizuno Shouhei (水野庄平) ON 2025年07月26日(土)
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ブッダ(ゴータマ)が伝道のために盛んに活動されていた頃のことです。

ブッダが各地で伝道された頃は、いくつも教団があり中でもジナ教は信者が多かった。 ある時ジナ教の弟子である在家の弟子ウパーリが「私がゴータマと議論して軽くあしらってやります」と勇んだ。 

他の弟子が「やめた方がいい。 ゴータマ(ブッダ)は議論が巧みであるからやめよ」と止めたが、利発で自信のあるウパーリは聞かずにブッダを訪ねた。 ブッダは「ウパーリ居士よ、冷静をたもつなら話してもよい」と問答がなされた。 ところがわずかな会話でウパーリは忽ち感動し納得してしまった。 「世尊よ。 素晴らしいお話です。 私は仏教に帰依します」。

「居士よ。汝は資産家として有名であるから世間は騒ぐであろう。 宗旨を替えることはよく考えて決めよ」。 「よく考えて決めよと宣う。 この言葉により一層帰依します」。 「では居士よ。 汝はこれまでジナ教の人々に供養していたのだから、今後も彼らがきたときは供養するがよい。」 「世尊よ。 ジナ教の人にも供養するようにというこのお言葉により、私はさらに深く三宝に帰依します」。

付記:仏教の特徴が窺えます。

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