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近藤誠一(平成28)
「今、世界をリードしてきた先進国に大衆の不満が渦巻いている。 そもそも民主主義の理念は「人間は合理的に行動する」ということが大前提となっているのである。 しかし現実には人間は常に理性的でもなく、不完全な生き物だ。 民主主義の下では人は多様な意見をもち、正義は複数ある。 多数決は合理的だが、少数派に不満が常に消えない。 自由は強者の論理になりやすい。 必要なのは、理念と人間性のギャップを意識することであり、社会をモデルに近づける努力である。 その努力はリーダーだけでなく、大衆にも求められる。」▲
付記:「民主主義は人間が常に合理的に行動することが前提」というのがミソ。 「多数決は合理的だが少数派の不満が常に残る」というのでこの世の不満は消えることがありません。