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倉橋弘・国立感染症研究所・研究員(平成17)
「ハエはうるさいし伝染病を媒介するしで、忌み嫌われる存在です。 しかしハエは生態系の中で重要な役割を果たしています。 ハエの幼虫「ウジ虫」が汚いものを処理してくれる。 ウジ虫は死体・糞・腐った植物・ごみなどをエサにする。 汚物にあるアミノ酸で成長していくのです。 地上の汚物は種々の微生物で分解されるが、特にハエがいることで分解が加速される。 ウジ虫自身が鳥のエサになって、生態系の輪の中にいる。 もしハエがいなければ汚物はなかなか分解されず、衛生環境は最悪になります。」▲
付記:ミミズもウジ虫も科学の光があてられて、その大切な役割が明瞭になりました。