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  3,聖語

  涅槃経

ブッダ「輪廻は始まりのない大昔から続いている。  人々は無知に覆われ、欲望に縛られ、生と死を繰り返し苦悩の中で流転している」。  「過去世の私も、愚かにして智慧なく実相を見ることが出来なかった。  だから私も流転して久しく生死を繰り返し、大苦海に没していたのだ。  しかし苦・集・滅・道の真理を悟って、生死の苦悩を断ずることを得たのである。」

「この不思議解脱の力は一切のものに具わっている。 ただ悟る時期が遅い速いの違いがあるのみ」。▲

付記:お経では、お釈迦さまも前世においては愚かな者で長く浮き沈みしておられたとあります。

 

  ブッダ、「感興のことば」

「この世では自己こそ自分の主である。 他人がどうして自分の主であろうか。 賢者は自分の身を調えて智慧を獲得する。 自己こそ自分の主である。  賢者は自分を調えてあらゆる煩悩の束縛を断ち切る。」

付記:仏教といえば「無我」「無心」ですが、「天上天下唯我独尊」という意味でもあります。 無心はのっぺらぼうのうすぼんやりの状態ではない。 無心を体得したとき、真の主体性という活物を手にする。  白隠禅師の宗風によれば、無心の境地の実現は勇猛心の持続で可能になるといいます。

 

  善慧大士(5世紀・中国)  「心の中に王あり。形なきといえども大神力あり。心王は身体の内にあって自在に災いを消し、万徳を成ず。」

 

  白隠和尚   「人はもし財布を落としたら、何をおいても捜すではないか。 にもかかわらず、この我が胸にある無上の宝を、なぜ探そうとしないのか。 これほど惜しいことがあろうか」。